半世紀以上の歴史を持つホンダ「モンキー」とは
ホンダ「モンキー」は、49ccのエンジンを積んだ原動機付自転車(原付一種)です。
【画像】米国でも人気の“ゲンチャリ”!? ホンダ「モンキー」限定車を見る(27枚)
初代「モンキーCZ100」が登場したのは1961年。東京都日野市にかつてあったホンダ出資のレジャー施設「多摩テック」内で遊べる乗り物としてデビューしました。
1962年には欧州のモーターショーに出品され高評価で海外にも広く知られることになりました。1963年には輸出仕様車も制作されます。
市販車として国内発売されたのは1967年。「モンキーZ50M」というモデル名で登場しました。
このモンキーは50ccの単気筒50ccエンジンに3速のギアが組み合わされていました。市販車としての初代はこの型となります。1969年のモデルではホイールが8インチとなり、このパッケージが最終型まで踏襲されることになります。
ちなみに1987年には「モンキーR」、1991年には「モンキーバハ」というバリエーションモデルが発売されました。
Rはレーサーを彷彿とさせるツインチューブフレームとセパレートハンドルを装備したモデル。バハはオフロードの「XLRバハ」を意識したオフロード風のモデルで、丸目2灯のヘッドライトが特徴的。どちらもいまだに人気の高い名車となっています。
モンキーは、小さく車体構成が簡素であることからカスタムベースとしても人気モデルになりました。
ハンドル、シート、マフラーといった定番のカスタムパーツはもちろん、エンジンの排気量アップキット、シリンダーヘッドのDOHC化キット、5速ギアのキットといったチューニングパーツもサードパーティから数多く登場しました。
そのため、モンキーをまるで別の車種のように作り変えることが可能です。まさに大人のオモチャとして人気を集めていました。
そんなモンキーは2017年に生産終了となりました。しかしその後も人気は衰えず、逆に希少価値の高いモデルとして、高値で取引されているようです。
最終型のおもなスペックは、全長1365×全幅600×全高895で車重69kg。空冷4ストロークの単気筒OHCエンジンは、最高出力2.5kW(3.4ps)/8500rpm、最大トルク3.4Nm/5000rpm。4速MTとなっています。
今回出品されたモデルは、1986年にアメリカ限定発売された「Z50RDクリスマススペシャル」というモデルです。
1年間のみ生産されたもので、この個体はカリフォルニア州ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館が所有していたものとのこと。
オークションに登場したのは米国市場限定モデルの美品
エンジンはノーマルで日本仕様と同様の49cc単気筒OHCのタイプ。ギアは3速の自動遠心クラッチ式(クラッチなしで変速可能な機構)。マフラーも日本同様のものが装着されています。
限定版としての特徴はボディカラーです。グリップとシートのみレッドが配色され、それ以外はすべてシルバーおよびクロームメッキで構成されています。
燃料タンク、フロント・リアフェンダー、マフラーガード、チェーンガードにいたるまで全てクロームメッキが配色されており、特別感が高められています。
タンクに貼り付けられているホンダのウイングマークは、赤・白・青と星条旗のカラーに塗られています。アメリカ仕様の限定車であることの証といえるものです。
車体の状態はかなりの良品のようです。
博物館にあったということもあり手入れが行き届いているようで、ネジのサビも無いようです。
2022年にメンテナンスを施しているようで、燃料タンク、キャブレターの清掃に加えてエンジンオイルの交換も行ったようです。
オークションの価格は1万ドル(約155万円)に設定されています。最終型の日本の価格は35万2080円だったので、かなりのプレミアがついているようです。
※ ※ ※
モンキーは、原付一種としての生産は終了しました。しかし現在は原付2種(125cc以下)のモデルとして生まれ変わり、現在も販売が続いています。
50ccのモンキーに比べてボディは大きくなりましたが、一般的なバイクに比べればコンパクトにつくられており、しかもモンキーらしいボディスタイルを踏襲しました。
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みんなのコメント
初期のモンキーはハンドルが折りたためて車のトランクに収納出来る仕様だったね。